デザイナーがブログをはじめました。

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グラフィックデザイナーとして5,6年のキャリアを積んだ今、とうとうブログを始めることを決心しました。きっかけは、「デザイナーとしての説明責任の必要性の高まり」を肌で感じているからです。

そう思った2つの視点

一つは「年齢的問題」
私自身、新卒でデザインの世界に入り、「よし、かっこいいものをつくるぞ」と意気込んではいるが、勢いそのまま、半ば感性的に仕事に取り組んでいました。その結果、社内プレゼンもその場しのぎの説明になり、鋭いツッコミを受けるとしどろもどろ。結果、先輩の案が採用される。その繰り返しでした。数年経てば、後輩ができ、30代に近づいていく中、デザイナーとしてステップアップするためには、言葉を主体に物事を進める場面が増えてきました。

もう一つは「時代の変化」
これは、ただ単にいいモノを作っても、クライアントや制作チーム内も簡単には納得しなくなってきていると感じているからです。もはや高いクオリティーでいいデザインを提供するということは当たり前になっており、その先、もしくはその裏にあるストーリーに対して付加価値を感じるようになってきているのではないでしょうか。例えばこのデザインにすることで、クライアントに対してはこのような変化が起こり、エンドユーザーにはこのような変化が起こり、世の中にはこのような変化が起こるので、このデザインがいいんですというように、サクセスストーリーを語ることが大切だと感じています。 

デザイナーも説明する時代

デザイナーには色々なタイプがいるとは思いますが、もともとは口下手という人が多いのではないでしょうか。かくいう私もそのタイプで、小さい頃から人前での発表や、読書感想文などの自分の意見を述べるという行為が苦手でした。だから、言葉じゃなくて、見た目で勝負できるデザインの世界を志したようなものです。ただ、現在のデザインを取り巻く状況を考えると、職人的に黙々と作業すればいいという環境はほとんどなく、事あるごとにコミュニケーションする機会が増えてきています。

論理力・文章力の強化

そのため、自分の中の考えをきちんと言語化して、発信することで、「語る力」を少しでも鍛えられればと思っています。
今後は、自分なりのデザインに対しての考えや、身の回りのデザイン、書籍の感想などを発信していく予定です。習慣化できるようにがんばります!